今年からPixel Watch(初代)を使い始めています。メルカリで購入したのですが、デザインがとても気に入っています。
アンドロイドというかWearOS勢ではまだ対応が少ないモバイルSUICAですが、本機では使えます。
メインスマホがSamsungのGalaxy S22かZ Fold 3で本体にモバイルSUICAは使えるのですが、今後SIMフリー機種を使うことも考えて、Pixel WatchでSUICAを使いたいと思っていました。
また、iPhone+AppleWatchと違い、アンドロイド+Pixel Watchの場合、スマホと時計とでSUICAを別にできます。
スマホ側のSUICAと時計側のSUICAは別々に発行できるんです。分ける意味あるのか?と思いますが、冗長化という意味でも「普段は時計でSUICAを使うけど、バッテリーがなくなった、万一故障したという時のために、スマホでも使えるようにしておきたい」というニーズにはとてもいい構成です。
ところが、いざ使おうと思ったらトラブルが発生しました。
使えるけどチャージができない「エラーコード:OR-VIDA-01」
最初はスマホにあったモバイルSUICAをPixel Watchに移動しました。その時点で残高が3,000円ぐらいあったのですが、翌日チャージしようとしたらできません。
エラーコードは二転三転したのですが、最終的には「OR-VIDA-01」で落ち着き(?)ました。
使えることは使えるんです。でもチャージができない。
なので、極論「チャージする時はスマホに戻し、チャージが終わったらPixel Watchに移す」という手順を踏めば使えないこともないのですが、超めんどくさいし、なによりこれだとスマホに別途SUICAを発行できないので冗長化もできない。
そこでGoogleに問い合わせました。
Google製品やサービスのFAQページがあるのですが、そこでPixel Watchを選択して、サポートに連絡とかいうボタンを押すと、まずはチャットで会話することができます。
ここで本人確認があった後、エラーコードや現象を伝えると、Pixel Watchではなく、SUICA/Googleウォレットの方の問題なので、こちらから問い合わせてくれと案内されました。
そこに症状を書くと、すぐにGoogleからメールが来ました。噂には聞いていましたが、Googleともあろう巨大企業にしては、とてもレスポンスが速く、また丁寧な対応です。
「Googleウォレットアプリで制限が発生している可能性があるので以下の質問に答えてほしい」という内容のメールでした。
質問項目がとても多いメールでしたが、それに返事をし、何回かやり取りをすると、やはりGoogleウォレットで制限がかかっていたようで、「解除したので遅くとも48時間以内に使えるはず」という連絡が来ました。
喜んで待っていたのですが、48時間経っても依然同じエラーが出て使えません。
改めてGoogleに連絡すると「おかしいなぁ」という返事で(言葉はもっと丁寧です)、ボクの方も別途モバイルSUICA(JR東日本)へ問い合わせることにしました。
こちらはGoogleと違って、恐ろしくそっけない返事で、このエラーが出るということは「チャージ金額を超えている、もしくは頻繁にチャージしようとして制限がかかっている」という返事でした。
いや、1,000円をチャージしようとしているだけなんですけど・・・、まだ1回もチャージできてないんですけど・・・と返事しても、同じような返事が来るだけでした。
うーむ、日本企業のJREより、米国企業のGoogleの方がレスが速くて内容も丁寧ってどういうこと?という感じでしたが、思い当たることがあり、試すことにしました。
というのは、iPhoneでモバイルSUICAを使っている時、チャージか定期で不具合が出たことがあり、別のgoogleアカウントでモバイルSUICAを設定したことがありました。
今アンドロイドで使っているSUICAのGoogleアカウントはその時のものなのですが、スマホ本体のGoogleアカウントとは別なんです。このアカウントはスマホに限らずGoogleのサービスのメインで使っているもので、モバイルSUICAだけ別のGoogleアカウントにしているという状況でした。
これがよくないのかもしれない(という話を他の人のブログでもいくつか見かけました)。
そこでスマホのモバイルSUICAを削除(Pixel Watchの方も削除)し、メインアカウントでモバイルSUICAを新規取得しました。
これをPixel Watchに移すことで、無事チャージできるようになりました。
一方で別アカウントで使っていたSUICAはもう使わないので、払い戻しを手続きしました。振込手数料は引かれますが、1ヶ月ほどして無事に振り込まれました。
また、この状態でスマホ本体にもモバイルSUICAを新規追加することで、スマホ+Pixel Watchの2枚体制が無事に整いました。
時計側のモバイルSUICAはチャージ金額が最大5,000円程度の制限があるようですね(スマホは2万円までチャージできる)。
時計側でも利用履歴を見られるのは便利です。
チャージはスマホのWatchアプリから。アプリの「設定」→「Google」→「Googleウォレット」と進みます。
Suicaをタップするとメニューが出ます。「チャージする」をタップするとチャージ画面に移ります。
事前にGoogleウォレットに登録しておいたクレカを選んで(ボクはデビカですが)、金額を指定してチャージすると無事にチャージできます。
まとめ:Google、ありがとう
購入してから使えるようになるまで1ヶ月ほどかかりましたが(途中諦めていたので)、使えるようになると、やはりとても便利です。
改札で、コンビニで、自動販売機でスマホを取り出さなくても腕をかざすだけで済んでしまうのは想像以上に便利。
SUICAアプリもスマホより時計の方が速いので、利用履歴を確認しながら家計簿をつけるのもボクはPixel Watchで見ています。
今回問い合わせに対応してくれたGoogleにはとても感謝しています。何回やってもダメだったのに、諦めずに付き合ってくれ、その都度丁寧なメールが来ました。
結果的にはGoogle側では解決できなかったのですが、この対応にはとても感謝していてお礼のメールを出したかったぐらいでした。
デザインも使い勝手も気に入っているPixel Watchなので、これからも愛用したいと思います。