初めてKVMを買いました。昔のデータセンターは今ほどリモートアクセスを前提にしていないサーバが多かったので、1UのKVMをラックに積んで、作業はKVMで接続先サーバを切り替えながら作業をしていたものでした。
今の時代個人向けKVMもたくさん製品が出ています。ボクの場合「会社のノートPCと個人デスクトップPCを切り替えたい」というニーズが強かった。
というのも普段家で仕事している時はデスクトップPCだけで事足りるんです。会社ノーパソへはリモートデスクトップで接続しており、ZoomもVDIクライアントを入れておけば遅延なく会議できます。
しかし、だ。難敵は奴です。

奴
ほんと、こいつだけはなんとかしてくれんかしら。起動するだけでノーパソのファンがブン回るし、リモートデスクトップ接続で使おうものならまともに動作しない。2回に1回はローカルPCのオーディオを認識しない。
Zoomの場合デバイス画面を確認することでwebカメラやオーディオの接続状況を確認できる。しかしマイクロソフトのTeamsはリモートデスクトップ経由だと「リモートデバイス」だったか「リモートオーディオ」だったか、これしか出ない。トラシューすらできない。
先方の都合でTeamsになる時はいつもノーパソに切り替えて会議してました。でも、これだとせっかく自費で購入した品質の高いwebカメラとかマイクが使えない。いや、使えるんだけど、デスクトップPCからTeamsごときのためにノーパソへ接続し直すのがめんどい。
そこでKVMです。USB接続のマイク(実際はオーディオミキサー接続のマイク)、webカメラ、キーボード、マウスなどを2台のPCで切り替えられます。
今回買ったのはその中でも「デスクトップPC+ノーパソ切り替え」にほぼ特化したアンカーの製品。

とっくにセールも終わっていたのでほぼ1万円の定価で買いました。高いけど、それだけの価値がある製品です。
同梱品はこんな感じ。本体+切り替えリモコン+USB-Cケーブル+USB-Aケーブル+HDMIケーブル。
そこへこんな感じで接続します。AIが描いてくれたので正確ではありませんが、だいたい合ってる。
1台のHDMIモニターを用意し、KVMのHDMI出力端子に接続します。
PC1がノーパソ用でKVM本体へ電源共有するためのPD端子とUSB-Cが1つだけ。このUSB-CとノーパソのAlt-DPに対応したUSB-Cに接続します。これだけモニターからなにから全部共有できます。逆に言うとAlt-DPに対応していないノーパソは接続できないので本機を買う意味はありません。
PC2がデスクトップ用でKVMのUSB-C端子にPCのUSB-Aと接続し、KVM<->PCもHDMIケーブルで接続します。
背面にUSB-A端子が4つあります。ボクはwebカメラ/オーディオミキサー(マイク込)/キーボード/トラックボールを接続しました。
専用端子にリモコンを接続すれば、リモコンのボタンを押すたびにノーパソとデスクトップPCの間でキーボード/マウス/webカメラ/マイク/モニターが切り替わります。
切り替わりには3-5秒かかりますが、切り替わってしまえば遅延もなし。
いや、これは便利ですわ。これからはZoom含めてweb会議はノーパソに切り替えてから参加するようにします。